「REIT(リート)」とは 【前半】

2015.1.30

「REIT(リート)」とは 【前半】

しばしば、不動産関係のニュースで耳にする「REIT(リート)」という言葉。
この「REIT」は「Real Estate Investment Trust」の略語で、簡単に言うと不動産投資信託のことです。
(※不動産投資信託だけではなく、その仕組によって設立される投資法人についても総称して「REIT」といいます。)

投資信託なので、REITは「金融商品」の一種です。
REITを扱っている「不動産投資法人」は会社の様な形態をとっており、株式会社の株式に当たる「投資証券」を発行して投資家などから資金を集めています。
投資家から集めた資金からオフィスビルや商業施設等の不動産を取得し、そこで得た賃貸収入や売買益を投資家に利益を分配するといった流れになります。(下図参照)
REIT1-1
不動産投資法人が不動産などに投資をし利益が出た場合、株式同様に投資家に対して「分配金」(株式では配当金)が支払われます。
株式会社などと比べると、REITの場合は収益の90%超を分配するなどの一定条件を満たせば実質的な法人税がかからず、収益がほぼそのまま分配金として配当されます。
極端なことを言えば、一般の株式などと比べると、REITは投資家に分配金を出しやすい金融商品と言えるのではないでしょうか。

また、日本の国内法に則った日本版REITのことを「J-REIT(Japan-REIT)」と呼びます。
J-REITは法律上実質的な運用などが禁止されているため、運用=「運用会社」、資産の管理=「資産管理会社」、事務仕事=「事務受託会社」というように、それぞれの業務を委託しています。
REIT2-1
基本的なREITの仕組みをご説明したところで、次回の不動産コラムでは、REITのリスク等について書いていきます。
お楽しみに!