不動産物件の資料に記載してある、「○○駅から徒歩○○分」という表記。
見たことのある方が多いと思いますが、この分数は感覚的なものなのか実際に歩いた時間なのか、何を根拠にしているかをご存知でしょうか?
実はこの「徒歩○○分」という表記は、「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」という規則を根拠として定められています。
①道路距離80mにつき、1分間を要するものとして算出する。
→80m未満の距離はすべて「徒歩1分」としてカウントされるので、駅直結の物件でも「徒歩1分」という表記になります。
②1分未満の端数は切り上げをする。
→例えば、駅から物件までの距離が約750mであった場合、
750m÷80m=9.375分
となりますが、端数は切り上げのため「10分」と表示しなければいけません。
また、たとえ対象の物件まで10mの距離しかなくても、80m未満であれば「駅から徒歩1分」と表記しなくてはなりません。「徒歩0分」はNGです。
③道路距離をもとに計算
→駅から物件までの直線距離ではなく、実際の道路に沿って測定した距離をもとに計算しなければなりません。
ちなみに「分速80m」という基準は、健康な女性が「ハイヒールのサンダルを履いて歩いた時」の実測平均分速が80.3mとなっていることから採用されたといわれています。
それでも、表記されている分数より実際の徒歩時間の方がかかっている気がする、、、と思った方もいらっしゃいますよね。
次回記事「「駅から徒歩〇分」の謎~その②~」ではその「なぜ?」を解明いたします。
再来週の水曜日にアップする予定ですので、お楽しみに!!!